お久しぶりのフレンチシネマ

あちゃ〜、私もごぶさた! 自宅を近々リフォームするので、家庭内引っ越しの準備で大わらわ中です。今回徹底的にいらないものは処分しようと思って、手持ちの録画ビデオをDVDに落としたりしてたんだけど・・・5年ぶり?10年ぶり?に観た「ベティーブルー」から、また魔性について考えてしまいました。

私、20代の頃はヨーロッパ映画どっぷりな人間だったのよね。今でこそ、バカ系からオフビート系までアメリカ映画ばっかり見てるけど。当時は背伸びして、ゴダールやらトリュフォーやらブニュエルやら観てた。でも理解してたかっていったら・・・ねぇ。だいたい、ほとんど覚えてないし。で、結局心にガツーンときてたのって、「ベティーブルー」とか「サム・サフィ」とかの青春映画なのよねぇ。所詮、文学オヤジが考えるファンタジーより、リアルな女心にシンパシー感じちゃうわけさ。

このとき(80年代半ばくらい?)のベアトリス・ダルって、ホントに魔性そのもの!本人も役と素の自分は、ほとんど同じって公言してたよね。

奔放さ、エロさ、ねちっこさ、自分の行動への自覚のなさまで、見事なほどに(笑)。
で、やーーっぱりどこまでも子どもっぽいのよね・・・。
日本の魔性との違いは、「ものすごいいい身体してる」ってことかな。私が男だったら、ヨダレたらしてるね。なんなら、無印タンクも似合いそうよ。永作さんとは違う意味で。
この映画観たり、周りの魔性と言われる人の行動を思い出したりしてて気がついたんだけど、奔放も度が過ぎると許されるんじゃないかなあと思って。あまりにも予測してない行動をとられたときって、人って一瞬止まった後、それをあっさり受け入れるよね。ちょっとでも理解できたら「ふざけんな!」って思うけど、理解できなさすぎると、「まあ、いいか」と思考停止しちゃいがち。それを「魔が差す」というんだろうけど・・・。特に「異性の考えてることは理解できない」っていうのが前提だし。
それに、この肉体が手に入るなら、多少のことはガマンしようとか思うよね(笑)。若き日のブリジット・バルドーしかり、モニカ・ベルッチしかり。崖の上でものすごい香りを放ちながら咲く1輪の花を、落ちるかもしれない恐怖を味わいながら、手を伸ばす的な? そこに山があるから登るんだ!女がいるからのっかるんだ!

そう考えると魔性って、純度の高いエゴイズム=生き延びる力そのものって感じかしら。
すぐにやる気がなくなる私としては、ほんの10%でいいから、その情熱わけてほしいわ〜。秋だし、ちょっとしどけない恋愛映画、掘りおこしてみようかね。


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